ヤクルト・山田哲人選手などに見られる「ヒッチ」

今日はバッティングについて書きたいと思います!


山田哲人選手といえば、テイクバックまでの腕の使い方が特徴的ですよね。

手首をピンと何回か立たせながら、タイミングをとり、
実際にスイングを始める直前に、もう一度バットを一瞬立たせる動作をします。

これはいわゆる「ヒッチ」と呼ばれる動作だと思います。

山田哲人選手が活躍しはじめてから、
高校野球などでも同じような動きをする人が
増えたように思います。

私は、ヒッチをするメリットは2つあるように感じています。
①タイミングがとりやすくなる
②打つ直前に力いれることで、スイング開始時をリラックスした状態で迎えられる。

特に②のメリットが大きいと思います。
スイング直前にヒッチで力をいれることで、振り始めの力みがとれ、スイングの「抜け感」がかなり高まります。

ですので、力みやすい選手には、あえて振り始めまで「力むよう」指導すると、
力みのとれたスイングができるようになるかもしれません。
私の大学でも、そのように指導されている選手がいました。


一方でデメリットもあります。
どうしても腕の動きが増えてしまうため、自然と上半身の動きを気にすることが多くなります。
調子が悪くなってきたときに、
腕の動きばかり気にするようになり、
「上半身打ち」になってしまうことがあります。
そうすると更にスイングが崩れ、
悪循環に陥り、一人では抜け出せなくなります。

こんなときには、周りから下半身についての指導を適宜入れていく必要があるでしょう。


ヒッチは諸刃の剣みたいな側面がありますね(TT)